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    「TONE」感想  No.1 ファンとしての感想 

    ユノとチャンミンは、今までに無いほどスタッフを本気にさせたな。
    「TONE」を最初に聴いた時、まずそう思いました。

    今回のアルバムの成功の一番大きな要因は、そこにあると思います。
    東方神起の一番の魅力って、こうやって彼らに関わった人たちを
    応援したいと思わせて「巻き込んでいく」、そこにあるんですよね。


    そして、その中心にいるのがユノとチャンミンの二人。
    東方神起ほどのメガ・プロジェクトになると、チームに参加するスタッフ全員の
    意識のベクトル合わせが、間違いなく一番重要なミッションだと思います。
    今回のアルバムは、かつて無いほど製作スタッフの存在感と力量を感じました。
    それも単にビジネスライクにやっているというより、東方神起の活動再開を
    何としても成功させよう、盛り立てていこうという「想い」を至るところで感じました。

    逆にいえば、ここまでスタッフを巻き込んで本気にさせることが出来たら、
    もうそれだけで、成功したも同然だと思うんですよね。

    今回の成功の要素の半分は、スタッフを本気にさせたこと!!
    これに尽きると思います。その細部まで拘りぬいた企画と仕事振りには、
    至るところで感心させられました。

    具体的に、一番、参ったと思ったのがタイトル。
    表向きに語られているタイトルの意味だけだと、いまひとつピンとこなかった
    のですが、これはダブルミーニング以上の意味があるんですよね。
    TONEというタイトルもトンに通じるし、なんでアルバムのカラーが、
    Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)なの?と思っていたら、
    YunhoのYとChang MinのCと知った時には、そこまで考えていたとは、
    と、ただただ恐れ入るばかり・・・。
    おまけに、TONE=LOVEという裏メッセージも。
    素晴らしすぎます。完璧に脱帽。

    印刷時のデータ(製版)って、YMCKで構成されていてあらゆる色を作りだせるの
    ですが、今回はKは含まれていません。Kだけ何故か日本語で、黒のことなんですが、
    過去には既に「Five in the Black」があるので、今回はYMCで入っていないけれども、
    その重要な「K」は、過去として切り捨てるのではなく自分たちの一部として
    踏襲して新たなカラーを作っていく、とも深読みできるんだな・・・とか。

    各種のシークレットメッセージの企画も、素晴らしいですが、
    このタイトルは再出発に相応しく、深いなあ・・・と感心しました。


    「TONE」で何を伝えるのか、ということが当事者の東方神起を始め、
    関わっているスタッフまで明確に共有していて、その伝え方や、見せ方といった
    手法やアプローチまでも考え抜かれて細部まで拘り抜いています。

    そして、そのテーマを一番体現しているのがアルバムの新譜の各種バラード曲。
    普遍的な「ラブソング」にも取れるし、「自分たち(東方神起)のこと」を歌って
    いるようにも取れるし、「ファンのこと」を歌っているようにも取れる。

    「Duet」に限らず、他の曲もみんなそういう解釈ができるし、
    歌詞が押しつけがましくなくて、受け止め方が聴き手に委ねられているから、
    そんなつもりはまったくなく、ただ聞き流していただけなのに、
    ふいに封印していた過去の気持ちとリンクして、思わず涙ぐみそうになる。
    そんなトリックに何度掛かったことでしょう。「通勤中は勘弁してー」って感じでした。

    そういう曲を提供されちゃったらファンとして拒否はできないんですよね。
    曲の良し悪し以前の問題にすり替えられてしまう、っていう点も含めて、
    やられたな、と思います。

    ただ、作り手側の判断としてはこれは正しいことだと思います。
    あんなに色んなことがあり、東方神起だけではなく、ファンも同じように
    ダメージを受けているのにそこを何もなかったように、進めることは
    やはり出来ないと思うのです。

    一度はファンの気持ちを受け止め、寄り添うような曲を用意するのは、
    この状況では正しい判断だし、色んな受け取り方ができるという点で
    ファンだけのものにしない為のクリエイターのさじ加減も上手かったと思います。

    そしてその意味でいうなら、一番驚いたのが「Weep」。
    ファンミを始め、韓国エンタメやK-POPの影響で色んなものが日本にも導入されて
    いますが、まさかペンソングまで日本のアルバムに導入される日が来るなんて。
    ・・・と思うと、色々と感慨深いものがあります。

    エイベって、「T」の時に「NO?」で韓国曲のタイトルを歌詞に散りばめるという
    非常に粋なことをやっているのですが、あのときは、2007年からずっと日本の活動が
    続いていたので韓国のファンへのちょっとしたメッセージ的な意味合いもあって、
    いいなーって思ってたんですよね。まさか、こう来るとは!

    ファンとしての視点で素直に捉えるなら、今回のアルバムはとても素敵だと思っています。
    それに、スタッフ一丸となってあんなに本気の仕事ぶりを見せられちゃうと、
    なかなかそこに対して、あれこれ言い難いものですよね。
    仕事が温いっ!!っていうのは、いくらでも遠慮せずに言えるんですけれど。(苦笑)


    ただ一方で音楽の鑑賞者としての私は、今回のアルバムは、また別の捉え方をしています。
    やっぱりどうしても、この二つはひとつの記事に収められないので、音楽的な感想は
    別の記事にしたいと思っています。

    コメント

    先日は的外れな意見に、ご丁寧にお返事ありがとうございました。
    KYなのでまた出て来てしまいました(笑)

    あやんさんにコメントするには語彙力が足りない自分がもどかしいんですけど・・・
    1つ前のどなたかへのコメントでおっしゃていた、東方神起のファンをするには精神力が無かったり、自分の価値観が出来あがっていないと翻弄される・・・の件ですが、本当にそうですね。
    ワタシは東方神起のファンだけどトンペンではない気がすごくしています(笑)
    ワタシはアーティスト枠でファンになったので(笑)できなかった事の方の目が行っちゃうんですよね。
    興味がない人が聴いたらどう思うかという視点で。
    だから愛が足りないファンなのかと悩む事しばしば・・・

    今回のアルバムについては、ただありがとうの気持ちでいっぱいなんですが、やっぱり、ダンスナンバー以外のジャンルで、韓国5集の「Honey Funny Bunny」を越える驚きがなかったのが、どこか残念でしたね。
    でも「I Think U Know」はかなーり好きです。
    個人的な趣向ですが。

    あやんさんが音楽を聴く立場で厳しくおっしゃってた「僕らの音楽」ですが、「夏の終わりのハーモニー」は確かに単調で盛りが足りないと思ったし、「Duet」のユノは特にハラハラしたけれど、あの番組が作り出した世界と、彼らの繊細で透き通った青さは、あれはあれでワタシの心を充分に動かしてくれたので、ワタシ的にはありでした♡
    生演奏の歌って生モノですよね。
    今日のMJと全然違った。
    これから進化していく2人のツアーが楽しみですね。

    的外れなコメントを長々また書いてしまいましたね。
    次の記事も、すごーく期待しています!!


    ワタシは更に壮大なスケールで、マイケルレベルで応援してますよ♪笑

    三位一体?

    あやんさん、お晩です。

    雪月花、天地人、「父」「子」「聖霊」…、世の中にはトリオでそろえると
    気分のいいものってありますね。


    三原色、赤・青・黄もその一つ。
    「TONE」のコンセプトは最初からあったにしても、ビジュアルやパッケージの発想は、
    まず3つで揃うものという要件から生まれたのかも。
    スタッフが3つで揃うものを必死で捻り出してる企画会議の様子が浮かびます。
    …というのは冗談で、たぶん「TONE=声・音のトーン」の語彙を探っているうちに
    「色のトーン」に帰着したと思われ、サウンドとビジュアルが首尾一貫した
    美しいコンセプト・ワークに拍手したくなります。このコンセプトワークには相当の時間
    (長さというより濃さか…)が投入されていることでしょう。


    このアルバム、あやんさんのおっしゃる通りスタッフが音づくりに本気なのはもちろん、
    パッケージやビジュアル、隠しメッセージに至るまでトータルに隙無く
    本当によく考え抜かれていると思います。


    製作者の愛情、情熱、そしてアソビ心までが感じられます。
    磨きぬいたなコンセプトワークのもと、スタッフが本気で、
    愛情を込めて、しかもノリノリで創ったものは美しい姿をしているものです。


    私が感じるのはこのアルバムも極めて美しいプロダクツの一つだということ。
    封入された透明なカラーフィルムというのが個人的にはすごくツボなんですが、
    コンテンツだけでなく、
    コンセプトやビジュアル面でもfanが抵抗なくコンプリートしたくなる「TONE」って幸せ者だな、
    製作者あっぱれ!と思います。


    音楽面の話は置いて、
    東方神起の再出発がこのアルバムだったことは、2人にとってもfanにとっても幸せなことだと思いました。





    Re: タイトルなし

    フリッカさん

    こんにちは。
    お返事大変遅くなってごめんなさい。

    的外れなんてとんでもないー。
    わたしの方こそ、的を外したお返事をしていたような気がします。

    > 今回のアルバムについては、ただありがとうの気持ちでいっぱいなんですが、やっぱり、ダンスナンバー以外のジャンルで、韓国5集の「Honey Funny Bunny」を越える驚きがなかったのが、どこか残念でしたね。

    「Honey Funny Bunny」良かったですよね。
    日本のアルバムと韓国のアルバムを比べると、韓国のアルバムの方が「作品ありき」という感じが
    しました。日本のアルバムの方が、作り手が職人的というか「二人を歌わせることが前提」で曲を
    作っているので、歌という点では日本の方が良く歌えているんですけれど、作品的なインパクトが
    弱かったかな・・・と思います。
    ただ、今は両方を成立させることは難しいですし、ダンス曲以外のバリエーションを揃えて歌わせた
    という点で日本の製作陣もすばらしい活躍をなさったと思います。

    > 「僕らの音楽」

    あの番組、素敵でしたよね。
    トークも楽しかったですし。

    プロモーション活動中って、彼らの場合超ハードなので
    そもそも歌えるコンディションじゃないなあ・・・ということが
    多すぎて、それで地団太を踏んで悔しがってます。

    だからツアーを楽しみにしているのですが、なんだか2009年以上に
    チケットが当たらない状況にびっくりですよ。(苦笑)

    Re: 三位一体?

    kakinotane さん

    東方のファン歴も長くなりましたが、こんなにも
    ファンから絶賛されたアルバムは初めてですね。

    複数枚買わせる商法には、不満しか聴いたことがなかったですが、
    今回は皆さん大喜びで、複数枚購入なさってますものね。
    私も3色押さえておいて良かった!!と内心ガッツポーズ(笑)

    kakinotaneさんの仰るように、プロダクツとしても美しいし、
    何よりも作り手が、とても大事に世に送り出していると感じられます。
    今回の過去にないほどのアルバムの盛り上がりは、やっぱりそういうのって
    ファンにもファンじゃない人にも、ちゃんと伝わるってことなんだと思いました。

    >ライブを見に行く

    kakinotaneさんも、パフォーマンス派ですね。(笑)
    だって、東方神起を見に行くなら、やはりライブを見なくては!!
    そしてSMPをパフォーマンスする東方神起は、とてもじゃないけど
    恐れ多くて「逢いに行く」なんて言えません。。。

    でも、私の場合「THE勝負」みたいなところもあるので、
    「逢いに行く」って言える人たちって、可愛いくって羨ましいなあ、
    とか思います。

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