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    「TONE」感想  No.3 音楽の観賞者としての感想 

    今回、感想を全然うまく纏められなくて、
    かなり読み難くなっててすみません。

    前記事と重複している部分が若干あります。



    音楽の観賞者としての、感想です。
    ファンとして彼らを全肯定したい方とはスタンスが異なりますので、
    ここから先は、スキップされることをお薦めします



    10/22 03:20 追記 「B.U.T」について
    ■バラード曲(ダンス曲以外)総評
    今回のバラード曲(ダンス曲以外)は、ユノとチャンミンの二人で安定的に歌わせることのできる楽曲にしていると感じます。その成果もあって、どの曲でも二人がバランス良く活かされているし、普通に良く歌えていて、作品としての完成度も高いです。やはり製作陣も、「5人の方が良かった」とだけは言わせない、という意地もあったと思います。逆に言うと、だからメロディとハーモニーを全面に出して聴かせるバラードが「シアワセ色の花」しかないんですね。ハーモニーで聴かせる為には、やはりメロディに3拍以上伸ばす音を使ったフレーズを一定量使用して曲を作らないと、声やハモリを活かせる曲にはならないんですね。

    どの曲も作品としては良いと思うのに、全部聞いた後に物足りなさを感じてしまうのは、この「制約」のせいで一番聞きたいと思っているものが「歌詞としては」提供されていても、「音楽的には」提供されていないからかもしれません。リスクを避けた製作陣の気持ちはすごく良くわかるし、正しい判断だと思いますが、でもせめて1曲ぐらい冒険してみても良かったんじゃないかな・・・という気もするのです。
    MJの東方神起特集で「時ヲ止メテ」を歌っている二人を見て、大丈夫そうじゃない?って思ったんですよね。あの曲は、今回のアルバムのバラード曲より、遥かに音域が高いですから。ただ、11月のシングルがバラードということなので、既にそういう曲は用意されていて、年末&ツアーを盛り上げる隠し玉的扱いなのかもしれません。いずれにしても、要・経過観察事項です。

    私は「Duet」と「Weep」が気に入っていますが、今回ばかりは半分「意味前提」で聴いているところもなきにしもあらずです。「Weep」は、他の楽曲に比べて音楽的な捻りはないんですけれど(失礼!)、そのお陰でユノとチャンミンの明るく素直な声が聴けるところがお気に入り。

    「シアワセ色の花」も曲としてはすごく素敵なのですが、前記事で書いた「サビ以降のループ感」を一番強く感じるのがこの曲なのですよね。歌詞の内容もすごく伝わってくるだけに、尚更、曲を聴いて感情の行き場がない感じを持て余してしまいます。ラブソングのはずなのに、なんでこんなに寂しいんでしょうね、この曲。ちょっと、扱いにまだ困っている感じです。


    ここよりつづき


    ■Introduction ~magenta~
    何故この曲がイントロなのか、理解&納得するまでに時間が掛かりました。
    この曲って童謡みたいで、平易に思えますけど歌い手の実力が誤魔化せない怖い曲だし、
    このアルバムの曲の中では一番歌えてないんです。
    それを敢えて冒頭にもってくるだけの、アルバムに於ける意味と機能は何なのか。


    「この曲が冒頭にあるから、他の曲が活きてくる」というのはお二人の説明ですが、
    ファンもファンじゃない人もみーんな「2人の東方神起の曲って、歌ってどうなんだろう?」
    って、好奇心も、好意も悪意も含めて、色んな気持ちで以前の東方神起との比較が前提で
    アルバムを聴こうとしてしまう聴き手の姿勢を、この曲で「マインド・リセット」させる曲
    として選択し、冒頭に置いたのかと思います。

    この曲を聴くと、意外性に虚を突かれてしまいます。
    最初はね、この曲の下手さ加減に同じようにこの曲を歌うのにも、もうちょっと
    歌い方ってもんがある、と思っていたのですが、この曲はたぶんわざと、冒頓に素朴に
    儚げな感じで歌っているのではないかな・・・と思います。
    ミロコンの時にチャンミンがやはり童謡を歌ってて、ああいう風にしっかりと歌えるわけだし、
    Bメロラストの「志映ろう」の12拍ロングトーンを「敢えてユノに」歌わせてるわけです。
    (私、何度も確認してしまいましたけど、ここユノで間違いないですよね?)

    技巧を前面に打ち出すと、たぶん聴き手も「挑戦されている」みたいに感じてしまう
    という人たちもいる状況もあり、そして、「自分たちの今の素直な気持ちを伝えたい」
    という点で、こういうチョイスになったんだろうと思います。
    私にはこの曲は必要ないんですけれどーー、そして、二人を温かく見守ってるファンにも
    この曲を機能させる意味はないと思うんですけれど(この曲が好きな方は別として)、
    冒頭にどの曲をもってくるか知恵を絞ってくださった製作陣の親心には感謝!!です。

    ですが、こういう曲って発音とか歌そのものが、何もかも露わになるんですよね。
    私にとってはこの曲が凄く仇になってしまっておりまして、冒頭にこの曲を置かれて
    しまったが為に、久々の発音問題がクローズアップ。
    おまけに、歌唱力の点からも真剣に曲を聴いてしまうことになってしまいました。
    これは、後ほどさらっと触れたいと思います。


    10/16 14:00一旦UP

    ■ダンス曲
    ダンス曲はもうお手の物・・・の東方神起。
    韓国曲は既にレビュー済ですし、「Superstar」「I don't know」「B.U.T」も感想は書いているので、特に付け加えることもありません。「I think U know」「Easy Mind」と「Somebody to Love ~2011 version~」が初視聴。(「B.U.T」は私にも曲の聴き方がわかったような気がしますので、後ほど書きます)
    まず全体としては、ユ・ヨンジンさんが2人体勢での「東方神起SMPスタイル」を作り上げていて、その影響下から逃れられなかった・・・のか、敢えてそこに乗っかったのか「WHY?」で有効だった手法のチョイス&アレンジという印象が強くします。私としては、日本の製作陣も何か新しいアイディア、方法論を作り出せるのか!?と注目していたのですが、特に新たな試み(メジャーなもの)はなかったように見受けます。

    「I Don't know」「I think U know」って、「WHY?」と同じ要素を使っているのにそこをあまり意識させない曲に仕上げている点にアレンジの上手さとセンスを感じます。「I Don't know」は、歌唱表現のバラエティが豊かである点に魅力があり、「I think U know」は音域の広さと後半の盛り上がりに爽快感を感じます。「新たな試みはない」と書きましたが、それは「要素」や「手法」という意味であって、その中での様々な試みは勿論たくさんあると思います。例えば、私が今回一押しで素晴らしいと思ったのは「I Don’t know」のAメロ、Bメロのチャンミンの声&歌唱。こういう、ちょっと声色を変えてアクセントをつけて歌うパートは今までユノの十八番で、事実「WHY?」ではユノとチャンミンのパートは「歌の要素」でほぼ役割分担されていましたが、この曲ではチャンミンのチャレンジでその部分を切り崩しています。チャンミンのキーより低い低音も表現も声も崩さずにしっかり歌いきっている点にも成長を感じます。またひとつ、二人で歌うことの制約から自由になったと思います。「I think U know」はサビのあの「I(高)think U know(低)」の、高低差の気持ちよさに尽きます。それに、音を被せないで本当にツアーで歌えるのか、ちょっと今からドキドキするという不安と期待も!!(たぶん相当練習してくることでしょう)

    今回バラード曲での無難さ、音域としての突き抜け感の無さを解消してくれたのは、私にとっては「I don't know」「I think U know」の、この2曲です。この2曲がなかったら、もっとアルバム全体のバランスが悪く感じられたと思います。「Maximum」と「WHY?」は、曲としての存在感が強すぎる上に異色過ぎます。曲としては良くてもアルバムとしての収まりが悪いし、韓国のアルバムであまりにも聴きすぎているせいか、「TONE」のアルバム曲という感じがしないせいで、余計にそんな印象になっています。


    ダンス曲、次は「B.U.T」に続きます。


    10/18 01:40一旦UP

    ■「B.U.T(BE-AU-TY)」
    「B.U.T」をSMTとMステで見た後に、このような感想を書きました。

    今読み返しても、そんなに的外れな指摘はしていません。ですが、その後にアルバムを聴きこんで、「この曲ってこういう聴き方をすると格好良いのかも」と気付いたことがあり、全く別の視点から書きたいと思います。そして、そうなるとこの感想とはかなり趣の違った内容になるのですが。

    まず始めに、皆さんは「MAXIMUM」派ですか、それとも「WHY?」派でしょうか?
    どちらの曲の方がお好きでしょうか。ここで、断然「MAXIMUM」の方が好きだという皆さんは、「B.U.T」支持派だと思うのですが、如何でしょう。

    気付いたのはまったくの偶然で、眠さのあまり朦朧とした意識で「B.U.T」を聴いていたことが切欠になったのですが、「B.U.T」は実はリズムだけに意識を合わせて聴く方が断然格好良く聞こえます。特にサビとラップの部分はメロディや歌詞を聴こうとするのではなくて、メロディをフレーズごとの「ひとつの音の塊」として把握して、それこそ打楽器か何かのつもりで聴くと、この曲の基底に流れるリズムが作りだすビート上で、その「ひとつの音の塊」の連続が作りだす効果がすごく良くわかるのです。つまり、私は最初にこの曲の感想を書いた時は「旋律」の点から、この曲を聴いてもの足りなさを感じていたのですが、「リズム(ビート)」を中心に聴きだした途端に、また全く別の世界がこの曲にはあったことに気がついた、ということなのです。

    ですから、もしこの曲がリズムを前提にして曲を聴くのが、正しい鑑賞の仕方なら、リズムをメインに曲を聴く人は「MAXIMU」が好きで、旋律をメインに曲を聴く人は「WHY?」がお好きなのではないか。そして「B.U.T」は、MAXIMUM派のみなさんの支持を受けているのではないか、と思ったのです。そして、実はもっと早く気付くべきでしたが曲のイントロで「Drop B.U.T Beat」とちゃんと宣言されてました。(笑)(これは、B.U.Tのビートに落ちろ!と解釈しました。そもそも、合ってるのかな?)

    よく、アップ・ビート、ダウン・ビートという言葉を聴くと思いますが、現代のポップミュージックの曲の大部分が2拍・4拍目にアクセント(強拍)のあるアップ・ビートの曲だと言われています。東方神起の曲で一番分かりやすいのは、「MIROTIC」で、「弱・強・弱・強」と強拍が後ろに置かれているので、こういうタイプの曲は一般的に「後ろノリ」の曲なんていう言い方もされています。なぜ、この「MIROTIC」を例にあげたかというと、リズムがアップ・ビートなだけではなく、歌も同じくリズムと同調して2・4拍目にアクセントが置かれた後ろノリのメロディの曲で、誰が聴いても極めて分かりやすいからです。


    ところがこの「B.U.T」は、実にその辺りが実に複雑で巧妙。
    結論から言うと、「リズム」はアップ・ビートなのですが、聴きようによってはダウン・ビートにも聞こえてくる。「ッタンタン・タタンタ・タンタン・タ」という上で刻む基本のリズムに加え、2拍・4拍の頭にもちゃんとリズムが刻まれるのでそこで重心は後ろに置かれてアップビートだと明らかになります。

    イントロを聴いていただくとわかるのですが、最初の4小節は「ッタンタン・タタンタ・タンタン・タ」×4で、どちらともとれるリズムになっていますが(というより、既にここがダウン・ビートを擬態した、アップ・ビートとも言えると思う。「ッ」が胆。)、次の4小節でこのリズムの2・4拍目の頭にもリズムがちゃんとリズムが刻まれるので、そこで重心は後ろに置かれるアップ・ビートだと明らかになります。確かに、ここって既に一種のトラップ。聴いていて、「あれっ?」って感覚がおかしくなります。
    そして通常は、リズムを細かく刻む「ッタンタン・タタンタ・タンタン・タ」の音はハイハットのような軽い音で、2拍、4拍目の頭を刻む音はヘヴィな音が選択されるのですが、この曲ではどちらも同じ音。これが、曲のパートによって、あるいは聴き方によって、アップ・ビートにもダウン・ビートにも聞こえる(リズムをとれる)ニュートラルな状態を作っていると思います。


    そういう風に、リズムはアップ・ビートで、たぶん普通の人はそういう点をことさら意識して曲は聴かないので、ちょっと変な言い方ですけれど、一旦アップ・ビートだよ、ということを聴き手にしっかりと認識させて「アップ・ビートであるという仮想のもとに」曲を聴かせていくのですが、実際には曲の歌い方(旋律)によって、2拍・4拍目の音を強く意識してアップ・ビートを意識したり、逆に1、3拍目が強いパートでは、リズムを刻んでる音を意識して「ダウン・ビート」に感じることもあります。だから、「リズム(ビート)」という点では、割とどっちでも取れるようなリズムとサウンドになっていて、そこにメロディの動きでパートごとに曲の拍節を変えているなあ・・・という気がします。(リズムは得意分野じゃないので断言はしません。ご判断はみなさんに委ねます。)


    そういう、アップ・ビートが前提なんだけど、どちらにも取れるようなビート感を演出しつつ、歌が絡んでいきますが、この時に冒頭で書いたように「メロディ」や「メロディにのった歌詞」を聴こうとするのではなく、旋律に置かれた拍(強拍・弱拍)を意識して曲を聴く・・・と、「各パートで」拍節(強拍・弱拍の作りだすパターン)が変化しているのがものすごく印象的&効果的。そして、その各パートの中でも、その拍節感を裏切られる動きが混じっているのが、すごく面白い。この拍節が変化することをシンコペーションと言い、シンコペーションがあるのは曲としてはごくごく普通のことです。例えばこれが「WHY?」だと、リズムが曲全体としてきっちりとあるので、その上でメロディの変化でシンコペーション(強拍・弱拍の移動)があっても、そこにリズム(ビート)との対比や変化が生まれて曲の表情がつくられるのですが、「B.U.T」ではこの曲の表情というのは感じられません。だから、旋律重視で曲を聴く人は何か物足りないような感じがしてしまうのですが、その代わりに「B.U.T」では、メロディの変化によるシンコペーションで、曲のパートごとの拍節を変化(強拍位置の移動)するように仕掛けて、全体のビート感を操作している感じがします。まさに、「Drop B. U.T Beat」!!

    この曲は強起はじまり。以前私が、「センイル・ソングの不思議」の記事でアウフタクトについて書きましたが、実はあれは前振りであそこから、ユ・ヨンジン作品に強起はじまりの曲が多い、という話を展開するつもりだったのです。(単に、拍子感覚が変――なんてことを書きたかったわけではないのですが、時間的に許さずにその続きがまだ書けずにいます。実はとても興味深い点なので、また改めて。)「B.U.T」も、1拍目からメロディがはじまっている強起はじまりの曲で、Aメロは1・3拍目を強く歌っています。

    イントロ
    4小節 ダウン・ビートを擬態したアップ・ビート。
    ナレーション「Drop B. U.T Beat」
    4小節 2、4拍頭のリズムが加わり、アップ・ビートに変化

    Aメロ  1・3拍目に強拍 (強起)
    Bメロ  2・4拍目に強拍(アウフタクト、シンコペーションにより、強拍の位置が逆転)
    Cメロ  1・3拍目に強拍
         *但し、後半部分で強拍部分の移動あり

    サビ  1・3拍目に強拍(メロディは前小節の4拍目裏から始まるアウフタクト)

    Aメロ  1・3拍目に強拍
    Cメロ  1・3拍目に強拍

    サビ   1・3拍目に強拍(メロディは前小節の4拍目裏から始まるアウフタクト)
    ラップ  1・3拍目に強拍
    Dメロ(ブリッジ) 2・4拍目に強拍(シンコペーション)

    サビ   1・3拍目に強拍(メロディは前小節の4拍目裏から始まるアウフタクト)


    こうして書き出してみると、曲を聴いている時の印象とは裏腹に1、3拍が強拍のパートが圧倒的に多いのですが、2コーラス目以降は各パート内での強迫位置の移動があるので、1、3拍目に強迫があるパートが多くても、実質的にはその中で強拍が移動して、リズムが変わる要素が機能しています。

    Aメロで1、3拍目に強拍が置かれていると思うと、Bメロではまた逆転し2、4拍目に強拍が移動し、Cメロでまた元に戻ったかと思うとCメロ後半のシンコペーションで、また拍節が移動しているという具合。勿論、全体の基調を作るリズムは効果音もあってアップ・ビートなのですが曲が始まると2、4拍目のリズムが聞こえないこともあって、Aメロやサビの1、3拍目に強拍が置かれているパートでは、アップ・ビートとの対比で旋律の動きを聴かせるのではなく「旋律の拍節感」がそのまま曲のビート感を作っている感じがします。(だから、この曲は旋律ではなくて「リズム」主体に聴いた方がよいと思います。)更にその同じAメロでも特に2コーラス目以降は、同パート内での拍節の移動が以外とあって、例えば2回目のAメロのパートでは「そう本能がさせるんだって」の「そう」は、前の小節の裏に強拍が移動して動きを作り、2回目のサビの「もう僕を信じてみれば」の「もう」も1、3拍目ではなく、2拍目を強く歌いイレギュラーな動きを作っていて、上記のパターンの中でも、小さな仕掛けや裏切りがいくつもあります。

    リズムとかビートというのは、なかなか説明し難いものがあるので、上記の説明をお読み頂いてもさっぱり伝わっていない向きもあるかもしれません。そういう方にも絶対わかって頂ける、この曲を聴く分かりやすいポイントがあって、それがサビの掛け声。サビの後半部分で、「Hey!」「君はどうなの?」「Hey!」「こっち向いて」、等の掛け声を含む歌詞がありますが、この「Play!」とか「Hey!」は、1拍目の強拍に置かれています。つまり、このPlay!とかHey!を強く歌っているな、ということを意識して曲を聴けばOKということ。「Hey!」と「君はどうなの?」が呼応してワンセットですが、一番強い部分は「Hey!」だと思ってメロディを捉えればいいのです。そうやって、サビ全体を聴けば、把握は容易なはずです。(ただし、このサビ実はアウフタクトなので、「もういっさいがっさい」の「もう」と「恋めちゃめちゃしちゃったんだ」の「恋」は前の小節であって、このサビの1拍目の歌詞ではないので要注意。1拍目は「いっさいがっさい・・・」「めちゃめちゃ・・・」から。)


    そしてラップは、強拍部分の1小節の1拍目を意識して「1小節、ないしはその半分の2拍をひとつの音の塊」として聴くと、断然映えます。冒頭の感想を書いた時は、ラップという要素の一つを使ってるぐらいにしか思ってませんでしたが、それプラス、歌として「数多くのワードを使った勢い」と「強拍」の位置の強調が加わっているのが、この聴き方をすると実感できます。

    そして、色々と非難轟々だった(そして私も文句を言いましたが)詩作も、この観点からすると理解できる点もございます。たとえば、このラップの冒頭の「Oh!」の部分で、このラップはオン・ビートラップで旋律にのっていることが前提です。そして、1、3拍目に強拍をもってきたいにも関わらずこのラップのメロディは1拍目からメロディが始まっておらず、一つ前の小節4泊目の裏にメロディの頭があるので、その部分の処理を上手くしなくては言葉が邪魔をして1、3拍目の強拍の効果を殺ぐことにもなるので、「Oh!」という、あっても無くても差しさわりのない言葉を使っています。でも、この曲の拍節を活かすにはすごく大事。そして、サビの「もういっさいがっさい夢中なんだ」の「もう」と、「恋めちゃめちゃしちゃったんだ」の「恋」の部分も同様なんですね。ここは、助詞がはいる詩は絶対NG。二文字でないと、その次にくる1拍目を強調して歌えません。
    そう考えると、この「恋」「もう」は、すごく良く考えられた言葉の置き方ですし、結構否定的な感想が多かった「めちゃめちゃしちゃったんだ」も、あれはれで韻を踏んでるという解説を読みましたが、それよりも1拍目を強拍で歌える歌詞を作ることの方が大事だったと思います。


    それから、私がずっと気になっている点です。
    みんな「あんにょん」だと思ってたら、「I'm your No.1」ですって!?
    うそでしょ?

    これ、絶対「あんにょん」じゃないのーって思っていて、韓国語の先生は実は英語もご堪能なので何の先入観もなく聴いてもらおう・・・と思っているのですが、いつも忘れてしまっています。(そのうち、絶対確認ます~)
    後は、例の「ひざまづいて 貢物をささげるより」の部分の発音問題ですが、これだって、どう考えてもわざとでしょ?

    「散々じらされ」
    「誠実が売りでもやるときゃやるでしょ」
    「ヤバい笑顔で悩殺(のうさつ)見つめて」

    この部分、こんなに綺麗な発音で歌ってて?
    いくらラップの後だからって、そんなの、ユノは過去にあれだけ複雑怪奇な歌詞を
    日本語のラップを歌ってて、歌えなかったことなんてなかったんですよ。
    綺麗な発音で歌えないなんて、そんな嘘には騙されませんっ!!
    大体、レコーディングだったらそこだけ部分録りするとか、いくらでもやりようが
    あるのに、ライブや各種番組のみならず、音盤もあのままというのは解せません。


    じゃあ、何故「わざと、正しく歌っていないのか。」
    この部分、私の全くの憶測でしかないので、話半分でお読み頂きたいと思います。
    実は、1月に「WHY?」で日本でも活動を再開した時に、近田春夫さんが「考えるヒット」のコラムで東方神起の「WHY?」を取り上げてくださいました。大変、好意的な記事でしたが私がひとつ引っ掛った部分があり、それが二人の歌を「独特の韓流アクセント」と評されていたこと。

    あの曲では「表現として」ああいう風に歌っていたわけですが、やはり東方神起の曲をたくさん聴いているというような人ではない限り、発音は殆ど問題なくニュートラルに歌えるということはご存知ないわけで、こういう感想も出てくるのだな・・・と思ったものです。まあ、それは仕方がないことです。評価っていうのは、それが正しくても間違っていても、基本的に他人が下すものです。プロであるということは、それを甘んじて受け入れるしかないし、違うというならそれをパフォーマンスで解らせなくてはいけないのです。でも、いちファンのわたしですら、半年以上たってもこんなに明確に覚えているぐらい、引っ掛っていたことです。彼らのスタッフだったら、作り手である以上、多分ファンの私たち以上に「そうじゃないんだよな」って思ったに違いありません。

    今回のこれって、「独特の韓流アクセント」と受け止められたことに対しての、アンチテーゼというほど大げさなものではない、ちょっとしたシャレというか、レトリックなんじゃないかと思います。ファンも含めて、ちゃんと聴いていればわかるよね?って煙にまく遊び心、とでもいいましょうか。

    少なくとも私は、東方神起が「あんにょん」という韓国語を歌詞に持ち込まなかったという点は、今までの活動を踏襲しているという意味でもエイベックスや関係者の判断を大いに評価していますが、でも、「あんにょん」だと思っていたら、実は「I'm your No.1」だったというのは、特に不遇な時代の彼らの活動を知ってるファンにとっては嬉しい勘違いでした。というか、完全に担ぐための仕掛けでしょ。(笑)

    まあ、わたくしはそのように思っています。


    歌に関しては、二人とも上手いから別に書くことはないかな・・・。
    強拍がどこにあるのかを意識して、二人の歌を聴くと、表現がわかります。ただこの曲の表現って、歌詞の歌世界を表現するとかじゃ全くなくて、歌詞は殆ど意味がなくて、ビートを楽しむ曲なんだなあ・・・と思いました。ただ、リズム(ビート)に意識をフォーカスしてこの曲を聴くと、この曲のAメロとか1、3拍目が強拍のあるパートはユノが抜群に上手いのがわかります。チャンミンは旋律で歌おうとしているのですが、ユノはビートを意識してる。たぶんダンスが上手いから、こういうビートありきの曲での「表現」の理解度が高いのでしょう。
    でもチャンミンは、メロディに動きのあるシンコペーションの部分で聴かせてくれて、やっぱりヨンジン先生は二人の活かし方が本当に良くわかってらっしゃるんだなあ・・・と、私などが言うのも僭越甚だしいのですが、でも、改めてそう思いました。


    「B.U.T」の感想ですが、全くまとまりがありませんけれど、以上です。
    冒頭の以前の感想とはえらい違いですが、でもあれはあれで、旋律を中心に捉えて曲を
    聴くとああいう感想になるという点では、あながち間違ってないと思って・・・るんですが。

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    粒ぞろいのアルバムなのに、
    カタルシスを感じないのは何故ゆえ?と思っていましたが、
    あやんさんの仰る「制約」を読んで、
    なるほどなぁと腑に落ちました!

    「Maximum」と「WHY?」は
    感情の陰影が濃い韓国らしい曲ですね。
    他の曲に比べて、ちょっと重い。
    全体の構成としては浮きますが、
    「TONE」を貫く背骨になっているかな~とも感じました。

    なによりも、K-POPのトレンドに乗って
    韓国直輸入スタイルにシフトしてしまうのではと
    勝手に危惧していたので、
    今回のアルバムで「TOHOSHINKI」として
    日本に帰ってきてくれたことが嬉しい!!
    怒涛のアルバムプロモ活動を見ながら、
    日本の芸能文化に敬意を払いつつ
    自分たちの表現を両立している姿に
    しみじみと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

    最初に聞いた時は吃驚しましたが
    「B.U.T.」のやんちゃな感じも今では好きになりました~^^
    この曲、男子ペンのハートを鷲掴み作戦と見た。

    連続投稿、失礼します^^;
    あやんさんのご考察、読み応えありました!
    これだけ深く曲を理解して聞いてもらえるなんて、
    制作者冥利に尽きるでしょうね。

    小説の世界では、
    テキストは読者を得た時点で作家の手を離れるので、
    「誤読は存在しない」と言われる方もいますが、
    作家が作品に盛り込んだ企みを理解できた方が、
    より深く楽しめますよね。
    「ひざまずいて~」「あんにょん」のくだりも、
    制作者の洒落に感心しました(笑)

    ユノとチャンミンのためには喜ばしいことですが
    ツアーチケットの激戦ぶり、恐るべしです。

    Re: タイトルなし

    鍵コメ y・ さん

    こんにちは。
    大変お返事遅くなってすみません。

    素敵なご考察ありがとうございました。
    拝見しながら、共感できる点がたくさんありました。

    特に、アーティストの成長(拡大)とファンと作品の関係。
    これはわたくし、リアルに体感してきているので語りたいことが
    たーーーーっくさんあるんですよ。(リアルなネタなら山ほどある。)


    >アルバムの骨組みはSMP

    実は、この指摘をららさんもコメントで下さっていたのですが、
    わたしには、さっぱり「?」でした。

    でも皆さんは、少なからずそう感じてらっしゃるんですね。
    確かに今回は、ダンス曲は全てSMスタッフが振りつけてますから、
    そういう風に捉えることもできるのかも。

    実はわたし、SAMさん振付のダンス曲も期待してたんですよね。
    過去にも、「Ride on」「Nobody Know」とか結構好きな振付が多くて。
    その方が作品に幅が出て良い気がするんですけれど。

    Re: こんにちは

    鍵コメ ア・・さん

    お返事遅くなってすみません!!
    ようやく宿題を終えて参りました。

    「WHY?」にビビビッと来たのでしたら、韓国活動の作品を
    メインに追っていく方がお好みには合ってらっしゃるのかな?

    でも、この私だって何を隠そう、
    バリバリのSMP好き&ヨンジンさんファン
    ですが日本の活動も楽しく追っていますので、
    何がどうなるかは分かりませんよー(笑)

    Re: タイトルなし

    鍵コメ ち・・さま

    コメントありがとうございます。
    音楽的な視点でのご感想は特に嬉しいです。
    大変興味深いご意見で、私一人が拝見させていただくのは
    もったいないな・・・と思いながら読ませて頂きました。

    この件は色々と興味深いテーマを含んでいる気がします。
    高音域を作る時の転調、転調なしの和音の高音部活用という点でご考察
    くださっていますが、読ませて頂いていて、むしろこのサビでの転調無し
    というのは、5人時代の彼らの抱える課題に対しての対処方法のひとつ
    だったのかも・・・と、昔のことを思い出したりしました。

    当時はパフォーマンスのクオリティの波が激しくて、再現性という点に問題が。
    冷静に考えてみれば、最初から最後まで一つのパートを担当するのではなくて、
    主旋律を歌う人が入れ替わる度に、最低でも2つのパートをそれぞれが
    行き来している状態なので、歌い難いはずだったと思います。そんな中、
    高音域のパートで、更に転調があったらやはりある意味致命的だったのかも。

    昔のことを思い出して、ふとそう思いました。


    ・・・と考えると、二人になって安定感が増したというのは、
    ある意味当然といえば、当然なのかもしれません。
    今回、バラード曲での作曲家やアレンジャーのみなさんの頑張りを感じます。
    みなさん二人を素敵に歌わせてくれていますが、そのお仕事の仕掛けが目に付きすぎて
    しまい、1曲ぐらいチャレンジ曲があっても・・・と考えてしまいます。

    でも、ひとつづつ順番に・・・ですよね。
    まずは目の前に差し出されたものを充分に堪能します。
    何はともあれ、ツアーが楽しみですね。

    Re: 楽しみです^^

    鍵コメ ロ・・・さん

    大変長らくお待たせいたしました。
    作品本位で観賞していても、でもやっぱり二人のファン♪
    という前提もとっぱらえないので。

    わかって頂けて、少しほっとしました。
    こんなに素敵なアルバムなのに、こんなにあーだこーだ言うというのも、
    どうなんだろうか・・・と思う部分もあるので。

    ロ・・・さんは、どのようにアルバムを聴かれましたか?

    Re: タイトルなし

    ららさん

    感想ありがとうございます。

    > 「Maximum」と「WHY?」は
    > 「TONE」を貫く背骨になっているかな~とも感じました。

    実は、鍵コメでも、ららさんと同じようなご感想を頂いていて、
    私にはあまり良く分からない点なのですが、でもこういうご感想を
    複数頂いているということは、そういう風に捉えられている方が
    多いんだろうなと思いました。

    ・・・とすると、これは東方神起なりの「K-POPトレンドの影響」
    の取り入れ方なのかもしれません。

    Re: タイトルなし

    ららさん

    あんな、面倒なものをお読み頂いてありがとうございます。
    おまけに、リズムはそんなに得意なわけでもないので、
    何か致命的な間違いや勘違いをやらかしていないかとハラハラ。

    あくまでも「私はそのような観賞方法にたどり着きました」と
    いう風にお受け取り下さいね。

    深読みし過ぎの誤読もまた、エンタメの醍醐味ということで。

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