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    SM TOWN NY 雑感 No.1 ヴィジョン 

    NY Timesの記事とSM TOWN NYの公演の動画を
    ここ数日視聴していました。

    ヨーロッパの記事の「パフォーマンス」以外にも言及したバイアスの
    掛かった取り上げ方に比べれば、NY timesの論評は硬派でフェアな内容。
    流石、ダイバーシティということが重視されている土地柄ですね。

    韓国ではそれこそ、全米がひれ伏したと言わんばかりの喜びようですが、
    それこそ、グローバルスタンダードな視点を欠いていて、気持ちは分かりますが、
    あれってそういうんじゃないんですけどね。
    サブカルでも無視されずに評論された、というレベルです。

    でも私は、そこに時代を感じました。
    この一点だけ取リ上げても凄いことだと思います。
    NY Timesの記事(コチラ

    (全文を訳している方もいるので、検索してみてください。)


    この記事で取り上げられているグループの「記事の量」が、「K-POPマニア」ではない、
    普通のアメリカ人の反応だとすると、北米進出をするのが少女時代というチョイスで
    果たして正解だったのか・・・とも思います。(SHINeeとSJの記事の方が圧倒的に多い)

    アメリカって他民族国家で、価値観が多様だから、とにかく分かりやすくないと駄目。
    それも歌手だったら「どこの誰が見ても、絶対にひれ伏さずにはいられない」という
    ぐらいの技量がないとまず認められない。少なくとも、マイノリティだとコンセプトや
    バリエーションで見せるというのは難しい・・・というのは、既に進出している歌手の
    方たちの成果を見れば明らか。

    じゃあ、その圧倒的な技量ってどのレベルかというと、
    やっぱり、シャリースが一つの参考になるのかな、と思います。

    でもそんなこと、SMエンタは百も承知だと思います。
    彼らがやろうとしているのは、全米ビルボードで上位に食い込むとかっていう
    目先の成功とか利益じゃなくて、市場の創出なので。


    宮崎アニメも20年以上前には完全なサブカル扱いで、欧米のカルチャーではアニメが
    子供のものでしかなかった時代に、一部のインテリオタクを中心に伝播していったし、
    キティちゃんだって「あれは子供のもの」と言われて、「可愛いものを愛でる」
    というカルチャーがそもそもなかった。

    宮崎アニメが世界的に市民権を得たり、「Hello Kitty」が子供やティーンエイジャー
    に限らず、キャラクターとして人気が出て大人にも愛でられるようになったというのは
    単に、認められた、人気が出たということに留まらないんです。

    「アニメも文学性が認められる」大人の観賞にも耐えうる芸術作品である、
    「Hello kitty」は大人だって可愛いものを愛でる、

    というサブカルからの脱却の意味するものは、それまでに欧米ではなかった、
    価値観の変革をもたらしているということ。
    そうして、新たな価値観が根付いたことで、そのジャンルのカルチャーは
    バラエティが広がり、後進にも活動の場を与える新たな市場を創出しているわけで、
    本当に評価されるべきなのは人気が出たことそのものではない・・・と思っています。


    たぶんSMEは、サブカルからの脱却がそう簡単ではないことは分かっていると思いますし、
    今回の少女時代の全米デビューで華々しい成果を出せるとは思っていないでしょう。
    とにかく、グローバルスタンダードの美意識でいえば、すべてに置いて線が細すぎます。
    スタイルだけじゃなくて、声も歌も。そもそも想定している「女性像(ヴィジョン)」
    が全く違う中で長年訓練してきていているから、単に言葉とかコンセプトでどうにか
    なる問題ではなくて、結局は「ヴィジョン」を別のカルチャーとは共有していない、
    という価値観の問題なのだと思います。(東アジアエリアでは問題ありませんでしたが)

    アイドル(アーティスト)ってつまりは「ファンタジーを如何に成立させるか」という点に
    あるので、そのファンタジーに於ける「ヴィジョン」を活動をする国のカルチャーと
    共有していないという点で、まず無理があります。
    他民族、多文化で価値観の幅の広い国だと、それこそ「歌唱力で圧倒」してしまう、
    みたいに誰もが認めざるを得ない才能を見せない限り、難しいだろうとは思います。

    けれども今は、時代の変化のスピードが速いので、宮崎アニメやHello kittyみたいに
    価値観の変革をもたらして、新たな市場を作り出すのに10年とか20年という時間は
    必要とはしないし、サブカルというカテゴリーの中のクイーンという立ち位置なら
    全然別の話だと思います。

    アジアの市場を世界最大の市場に統合すれば、全米進出してビルボードで1位になる
    必要がない、という戦略は非常に斬新だと思いましたが、これって価値観の変革すら
    必要ない、自分たちの価値観が世界NO.1の市場で大多数を占めるのだから、
    ということですよね。
    それにも関わらず、敢えての北米進出。
    一見矛盾しているようにも思えます。

    今のSMEの動きを見ていると、世界中のサブカルの拠点を強固にして、
    K-POP(厳密にいえばSM)を広報して更なるファン層の拡大に努めているように思えます。
    来たるべきアジア市場統合時にアジア以外のファンすら一気に取り込むための下地固めに
    すぎない気すらします。

    相変わらず、厳しすぎる感想かもしれませんけれど、
    でも、東方神起のことなんて殆ど触れられてないも同然の記事を読んで、
    記事と公演を視聴し続けて、ずっと検証してるのです。
    東方なんて、もっとシビアでしょう?

    残念ながらまだ結論は出ていませんので、何にも書けません。(苦笑)

    コメント

    あやんさんのおかげで、ヨンミン社長の出演されたバラエティを見逃さずに済みました!
    日経エンタで語られている内容とほぼ同じで、
    当然ながらすべての手の内は見せてくれませんでしたね^^;

    今回ソシの米国進出の意図は
    マイノリティをターゲットにした
    市場の確定化にあるのかな~と思っていましたが、
    あやんさんの考察は、さらに先を見越されていて!

    日本のサブカルのグローバル化は
    現場の人間が圧倒的な仕事をした結果、
    思いがけず世界に認められたものだと思うのですが、
    戦略的に価値観の創出をしようとした場合、
    どこまで受け入れられるものなのか興味が尽きません。

    ハイアートとサブカル、ジャンルは異なりますが、
    村上隆が戦略的にアートのフェーズを変えようとしている闘いと
    一脈通じるものがあるのかなぁ、と。
    いまでも欧米の価値観で動いている世界に多様さを持ち込むため、
    自分の表現領域を使って、まずはアジア人の地位の底上げを図っているのが
    彼の闘いだと解釈しておりますが、わたしの浅はかな読みに過ぎないのかも^^;

    Re: タイトルなし

    ららさん

    ご覧になれて良かったです。
    ヨンミンさん、日本語が本当にお上手でびっくり。

    >今回ソシの米国進出の意図

    その後、各賞レース関連の記事を読んでいて思い出したのですが、
    既に中国の存在感って2006年ぐらいから圧倒的に強くて、
    海外投票の結果は当時から、中国の動向で決定していました。
    (東方は、この点では辛酸をなめているのですけどね、昔っから)

    それぐらい、中国の市場って数の論理で言えば絶対なので、
    放っておいても、中国の経済成長と共にアジアの市場がNO.1になるでしょう。

    SME及び韓国政府の今の動きは、中国市場の中に韓国が飲み込まれずに
    いかに存在感を発揮するか、イニシアチブをとれるのかという、
    既にそこにシフトしているってことなんだと、ヨンミンさんの番組
    でのお話を聞いて思いました。

    SMEが今年に入ってから何でこんなに日本で、戦略をオープンに語るのか
    というと、やはりアジア戦略に於いて、幅広く日本とのパートナーシップを
    強化して協力体制を築いていきたいということに尽きるのでしょう。
    老獪な中国を押さえるには、1国や1社の利益で動いていては敵うわけが
    ないので。ヨンミンさんのTV出演、日本の経済界にも響いたのでは?

    > ハイアートとサブカル

    SMエンタの、評価のフェーズを変えずとも、世界一の市場と権威を
    アジアに移してしまえばよい、という発想の方が大胆でわくわくします。

    友人曰く、オタクに憎まれ、美術界からは完全無視、
    というのが村上氏の日本でのポジション、ということですが、
    村上氏の方が、動機付けも目的もより個人的なものに見えます。

    まあ、ハイアートの経済性ってどうやったって、
    より個人に属しているもので仕方がないですけれど。

    SMエンタのスマートさって、独り占めする気はない、
    とオープンプラットフォームを表明している点にあると思います。

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